土壇場からの劇的な満塁弾で巨人を倒す!

本日は三塁側ファミリーシートから現地観戦。


あとアウト一つで負け試合という状況から桑原がやってのけた。
勿論、桑原だけではない。ピッチャーだって、桑原まで回した野手達も一丸となって戦った結果がこうなったのだ。
出来ることなら8回の裏に村田に打たれずに勝ったまま終わりたかったが、結果としては勢いのつく勝ち方になったので良いのかもしれない。


村田に打たれた球はインコースにストレートで攻めようとしたのに真ん中付近に投げてしまったことが原因。戸柱のサイン通りに投げていれば抑えられた可能性は高い。
外野は前進守備を敷いていたので梶谷はライトフライに追いつけなかった。それは仕方ないのだが、この梶谷の追い方はやはり内野手の追い方だった。昔から慣れ親しんだショートやセカンドで鍛えた守備が身についているのだからその習性は取れないのだろう。


しかし不思議なもので、逆転された直後、私の考え方は村田に逆転されてもまだ試合は終わっていない。打たれたら打ち返せばいいという気持ちになっていた。
先月神宮で9回の土壇場で桑原が同点打を打ったことで、このチームなら出来ると信頼している証だろう。


9回の表、宮崎のヒットから乙坂のツーベースで同点のチャンスに。倉本へは変化球が抜けてデッドボール。この投球の前にも変化球が抜ける場面があった。そんな伏線から桑原にはストレート系のボールから投げざるを得なかったのだろう。それを強かに読んだのか、桑原はジャストミート。
私の席がレフトポール際なので、桑原が打ったボールがよく見える。打った瞬間に確実に外野は抜けるだろう。あとは切れないでほしいと短い時間の中で願った。打ってから着弾まで1~2秒程度なのだろうがスローモーションのように記憶が残っている。黄色いポールの向こう側をボールが通ったことを確認したら内野席なのに私の席の周りは狂気繚乱。ハイタッチなんだか抱き合って喜んでいるのかよくわからない状況で声ガラガラ。
このひとつ前の回で村田の逆転打で大盛り上がりしていた読売軍団を被せるように大盛り上がりであった。


冷静に考えるとこの逆転劇はやはり力の差だろう。
これから上位争いをするチームとBクラスの差。これからどんどん貯金を貯めて行ってもらいたい。


個人的な話しになるが、実は9回表2アウトからの土壇場逆転劇を見に行ったのはこの日が初めてではない。2回目になる。
1回目は15年くらい前(?)になるだろうか。読売にトレードに出される前の鶴岡が、その当時リリーフをやっていた尚成から満塁で右中間に走者一掃のタイムリーを打った。
あの時も東京ドームだった。そういえば鶴岡がタイムリーを打つ前にヒットを打ったのは今は引退したが同じ名前の桑原だった。ジェニーと呼ばれ親しまれた桑原だ。ヒットを打った後にレフトの守備につくときにはにかんだ笑顔で挨拶していたことを覚えている。
なんの因果か、こういう場面には桑原という名前がリンクするのだろうか。不思議な感覚を感じた一日だった。

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