「横浜の選手の皆さん、監督が一番目立ってるようではダメです。」

これは金本選手が引退式で中畑監督に言った一言。

あの時、横浜ファンの私はその言葉をテレビ越しに見ていた。

そのときの横浜はどん底にいた。
横浜ファンの気持ちもどん底にいた。
何を言われてもファンは応援しかできず、金本選手にこんなことを言われても現実に戦えるわけではなく、虚無感に締め付けられそうだった。
その時は金本監督が誕生するなんて思ってもいなかったが、いつか言われたことを言い返す時がくるだろうか。
やり返せるときが１％くらいの確率でくるかもしれない。そう思ってファンを続けていた。

年月が過ぎ、今年から金本選手が金本監督となり、最下位争いをしている。
目立っているのは監督の言葉ばかりで、選手で目立つのは新人王が取れるかもしれないということと鳥谷の連続試合出場ストップくらい。

今月上旬に甲子園のビジター席に参戦したときに思ったこと。
ビジター席というのは外野の最上段にある。そのため上から阪神ファンを見渡せる席になる。
今の両チームの立ち位置のような、AクラスからBクラスを眺めているような錯覚を覚えたのは私だけだろうか。

ついに金本選手に言われたことをやり返す時が来た。

今こそ言おう。

「阪神の選手の皆さん、監督が一番目立ってるようではダメです。」